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勘違いじゃ済まされないことが起きるかもしれません (169号 2008年10月)

ミスターリサイクル
古紙の山の中から花火
 今日、回収された古紙の山の中から使っていない花火の袋が出てきた。「お子様花火セット」と書いてある。きっとこの夏に家族で花火をしようと思って買ったのだが、やりそびれてしまって捨てたのだろう。
 ところで、皆さんは家庭から出された古紙がどこに行くのか知っていますか?
 家庭から出された古紙はトラックに積み込まれ、まずは古紙問屋と呼ばれる施設に運び込まれます。そこでは古紙が、新聞、雑誌・その他の紙、段ボール、紙パックの種類毎に梱包されます。古紙の固まりはそれぞれ約1000kgの重さとなり、製紙工場へ運ばれるまでの間保管されます。
 施設の中はもちろん火気厳禁。要所要所に消火器が設置されているほどです。なにしろ倉庫の中には紙が何百トンも保管されているからです。
 ご存じのとおり、紙は大変よく燃えます。バーベキューの時には炭に火を付けるために新聞紙を使うぐらいですから、考えてみなくても誰もがわかることでしょう。
 ところが今回はその紙の山の中から「お子様花火セット」が出てきたのです。施設の中には緊張が走ります。なぜなら、ひとつあるということは他にもあるかもしれないのです。もし見逃してしまってそれが自然発火なんてことが起きたら想像したくもない災害となるでしょう。
 そうなったら、もう勘違いじゃ済まされないのです。
 どうして使っていない花火が紙の回収日に紙と一緒に出されたのかは、わたしにはわかりません。ただ心無い人の「まあいいか~」から取り返しのつかないことが起きないのを祈るばかりです。
ミスターリサイクル