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容リ法っていったい・・・・・(137号 2006年2月)
容器包装リサイクル法(略して容リ法)の見直しが検討されている。しかし、昨年末の経済産業省産業構造審議会でも議論はまとまらず、結論を年明けに持ち越した。なぜそんなにもめているのか?
容リ法は、家庭から出るごみの約60%を占める容器包装をリサイクルしようと、平成7年に制定された。対象は、それまではごみになっていたもの。言い換えれば、経済的にはリサイクルしにくいものであり、誰かがリサイクル費用を負担すべきものということになる。
リサイクル行程は大きく分けて「分別排出」「収集保管」「再商品化加工」の3つ。それぞれ、どこで誰がどんな負担をしているかを整理しよう。
●分別排出…消費者/市町村の定める分別収集基準にしたがって分別排出に努める。
●収集保管…市町村/家庭から排出される容器包装を収集保管する。
●再商品化加工…容器包装を製造、あるいは利用する事業者/再商品化加工にかかる費用を負担
経費は再商品化加工だけでなく分別排出、収集保管にもかかる。買った人が分別するのはあたりまえとも言えよう。しかし、収集保管のために市町村が遣っているのは市町村民の税金だ。大量に“ごみと資源”を排出する人の税金だけでなく、最小限に抑えている人が払った税金ももちろん平等に遣われている。
市町村は、収集にかかる出費が03年度で約3000億円に上るなど負担が大きい。これに対して、事業者側の負担は約400億円だった。このため自治体の不満が強く、負担割合の見直しが検討されているというわけだ。
ヨーロッパのある国では、リサイクルにかかる全ての費用を事業者が負担している。だからリサイクルしにくい(リサイクルにお金がかかる)商品ほど価格も高くなる。わたしはこの方がシンプルで良いのではないかと思っている。なにしろ、リサイクルしにくい物を買わなければ費用も負担しなくていいのだから。どこかの誰かが捨てたペットボトルのリサイクル費用(全国平均で1本あたり10円)を、あなたが“税金”という形で支払っているのを知っていましたか?
容リ法は、家庭から出るごみの約60%を占める容器包装をリサイクルしようと、平成7年に制定された。対象は、それまではごみになっていたもの。言い換えれば、経済的にはリサイクルしにくいものであり、誰かがリサイクル費用を負担すべきものということになる。
リサイクル行程は大きく分けて「分別排出」「収集保管」「再商品化加工」の3つ。それぞれ、どこで誰がどんな負担をしているかを整理しよう。
●分別排出…消費者/市町村の定める分別収集基準にしたがって分別排出に努める。
●収集保管…市町村/家庭から排出される容器包装を収集保管する。
●再商品化加工…容器包装を製造、あるいは利用する事業者/再商品化加工にかかる費用を負担
経費は再商品化加工だけでなく分別排出、収集保管にもかかる。買った人が分別するのはあたりまえとも言えよう。しかし、収集保管のために市町村が遣っているのは市町村民の税金だ。大量に“ごみと資源”を排出する人の税金だけでなく、最小限に抑えている人が払った税金ももちろん平等に遣われている。
市町村は、収集にかかる出費が03年度で約3000億円に上るなど負担が大きい。これに対して、事業者側の負担は約400億円だった。このため自治体の不満が強く、負担割合の見直しが検討されているというわけだ。
ヨーロッパのある国では、リサイクルにかかる全ての費用を事業者が負担している。だからリサイクルしにくい(リサイクルにお金がかかる)商品ほど価格も高くなる。わたしはこの方がシンプルで良いのではないかと思っている。なにしろ、リサイクルしにくい物を買わなければ費用も負担しなくていいのだから。どこかの誰かが捨てたペットボトルのリサイクル費用(全国平均で1本あたり10円)を、あなたが“税金”という形で支払っているのを知っていましたか?
※月刊リサイクルデザイン137号(2006年2月)、138号(2006年3月)、139号(2006年4月)に掲載