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条例で禁止される前になんとかしたいものです (197号 2011年2月)

ミスターリサイクル
イタリアでのレジ袋使用は1人あたり年間300枚を超えていて、これはアジアから輸入され欧州全土で使用されている1000億枚近いレジ袋の約4分の1に相当するらしい。そのイタリアの条例で、今年1月1日から小売店でのビニール製レジ袋の配布が禁止された。レジ袋の削減はリデュース(Reduce=必要のない物や、すぐにごみになりそうな物を買わない等により、ごみの量を『減らす』こと)の代表的な取り組みなので、本誌をご愛読いただいている皆さんには「またその話!?」と言われそうだが、もう一度考えてみたい。

「必要のない物は買わない」と言われても、別に無駄遣いをしているつもりもないし、この不景気にいらないものを買うほどゆとりはない。「すぐにごみになりそうな物は利用しない」と言われても、家の近くのお店にはコレしか売っていないのでしかたがない。なんて思いながら暮らしているのが、多くの人の現実だろう。

しかし・・・。日本では9.9グラムのレジ袋1枚を生産するために、11.5ミリリットルの原油が使われているそうだ(日本ポリオレフィンフィルム工業組合データより)。「レジ袋の原料は原油の絞りかすだから使ったほうがいい」などと言っている人達もいるが、間違いなく製造過程でエネルギーは消費されている。やはり利便性優先で使うよりも、できるだけ使わない方が望ましい。

ごみのリデュースを進めるのは簡単なことではない。そこで市民からリデュースに関する情報や市民の声を集積する「仕組み」として、横浜市はインターネットのサイトで「ヨコハマ R ひろば」という取り組みを始めた。自分のアイディアを書き込んで提案をすることもできるので、私も早速やってみることにした。皆さんも提案してみてはいかがだろう?
ミスターリサイクル